アフリカと言えば、真崎憲二です。
日本の文化に柔道があって、そこに「受け身」という練習があります。僕はこの考え方にすごく共感するし、勇気をもらうことがあります。
受け身という「負ける練習」
受け身というのは、投げられて転ぶ練習。言ってしまえば「負ける練習」であり「恥をさらす練習」。それをたくさんやることで、うまくなる。転んでは起き上がり、また受け止める。
投げられ方がうまくなる。転び方がうまくなる。足のかけ方がうまくなる。そういう経験が積み重なって、上手に転べるようになる。そうすると実は、投げる方もうまくなっていく。受け身がうまいと柔道もうまくなるって、柔道の世界ではよく言われる。
つまり、たくさん転ぶ練習、失敗する練習、恥をかく練習。これを積み重ねることが、より成長していけるし、成功していくことにつながる。柔道の受け身は、そういう本質的な気づきを与えてくれるものなんじゃないかなと思っています。うまくはないけど、柔道学んできてよかったって今でもよく思います。
子供時代にしかできない、2つのこと
僕ら人間が一番失敗できる時期は、子供時代だと思うんですね。子供自身は、それを失敗だと思ってすらいない。ここに、子供から学べることが2つあると思っています。
1つは、子供の時代はまだ好奇心に満ち溢れていて、大きな怪我をしにくい。だからいろんなことにチャレンジして、試行錯誤する中で、ある意味「受け身の練習」をしている。僕も子供の頃、みんな転んで膝や肘をすりむいたりしました。「こうすると痛い」「こうすると友達と喧嘩になる」「相手を悲しい思いにさせてしまう」。そうやってたくさん受け身の練習をしたことで、人との関わり方が上手くなっていく。
もう1つは、子供はそれを「失敗」だと捉えていない。つまり、解釈していないんですよね。「今度はこっちをやってみよう」という、プラスの生かし方に自然とつながっている。意外と大人が、勝手に失敗と決めつけたり、危ないからと子どもが挑戦しようとするのを途中で止めてしまったり、日本の都会ほど多い印象です。子どもにもっと失敗させてあげたらいいのにって一人ぶつぶつ心の中で思っています(これは自由なはず、という言い訳)。
子どものうちにたくさん転ぶ、たくさん失敗する、たくさん負ける。
これをたくさんさせてもらったことを、今になってありがたく思う。
そして、子どもたちにたくさん負ける練習を、小さいうちにさせてあげたい。
アフリカの子どもたちは、この練習量が圧倒的な気がしている。
そういうとこにも、僕は惹かれてるんだと思う。
教員時代の実技講習
今回この記事を書きたくなったのは「負ける練習」という相田みつをさんの詩を、教員時代に読んだ時に、生徒たちに伝えたいなって思ってからずっと覚えていた。今日ふとそれを思い出したから。
あらためて、今の自分にも、今の時代を生きる人たちにとっても、大事な視座を与えてくれるものなんじゃないかって思っています。意外と受け身好きでした。それを思い出して、日常で転んでも、もっとすっと立ち上がろうと思います。まだまだ僕の人生、受け身の練習が足りてないかもしれません🌸
*著作権の関係で、全文をお求めの方は、相田みつを美術館の公式サイトや、先ほどご紹介したような掲載サイト(bunbuichido.net、shibuya-judo.orgなど)でご確認いただくことをおすすめいたします。

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