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ペスタロッチの心

何気ない作業をしている時に思ったことを、書き留めておきたいと思います。

自分が住んでいる場所で、朝早くゴミを拾っている方に対して、腰の曲がったおばあちゃんが笑顔でこう頭を下げてお辞儀をしている姿を見かけました。笑顔で元気に挨拶をするおじさんの姿もあった。何気ないワンシーンですが、そこにも人に与える影響やメッセージがあると思うし、自分がどうありたいかが、そこに凝縮されている気がします。

教員採用試験の勉強をしていた時、教職教養という分野で、スイスの大教育学者、ペスタロッチについて学んだことがあります。当時は「こういう人がいるんだ」くらいにしか受け止めていませんでしたが、教育の仕事をしていく中で、あるペスタロッチのエピソードに出会いました。

年老いて、死を間近に控えたペスタロッチが、街中でガラスの破片を拾い続けているシーンです。それを見た警察官が「お前は何をやっているんだ」と声をかけます。ペスタロッチは「見せるほどのものではありません」と答えますが、余計に怪しんだ警察官が「いいから見せろ」とその手を掴んでポケットの中身を確認させようとする。手を開かせると、手のひらには拾い集めたガラスの破片が乗っていました。

「一体何をしていたんだ」とさらに問い詰められたペスタロッチは、「子供たちがガラスを踏んだら怪我をするので」と答えたそうです。

このシーンを知った時、胸が熱くなるものがありました。誰が見ていなくても、目立たないかもしれないけれど、子供たちのために自分は何ができるのか。派手な何かをするわけでもない、誰も見ていないところでの何気ない振る舞いに、僕は感動しました。

ペスタロッチの心のように、自分がどうありたいか。いくつになっても、死ぬ間際まで、人が見ていようがいまいが、褒められようがそうでなかろうが、続けていけるもの。そういうものを、自分の中に確立していきたいと思います🌸

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